GC3210TCD専用ガスクロマトグラフ
GC3210TCD専用ガスクロマトグラフ
GC 3210は、熱伝導度検出器(TCD)を搭載したパックドカラム専⽤ガスクロマトグラフです。充填カラムとの組み合わせにより、無機ガスから有機成分まで幅広く検出可能なため、多くの分野で使用できます。タッチパネルの採用により操作性が向上し、ステータスの確認が容易に行えるようになりました。

特長
- 簡単操作(3.5インチ液晶タッチパネルを採用)
- 清音化(騒音レベル:約45db)
- 軽量化(当社比:約20%減)
- 省電力化(当社比:約8%減)
- 室温付近での制御が可能
- ドアスイッチの採用(安全機能の強化)
- OpenLab CDS EZChrom Editionからコントロール可能
- バルブの組み込みによる自動分析に対応
- 水素ガスキャリヤーへの対応が可能です。
特別付属品蛇腹ホース

カラムオーブンの温度が、昇温により300度などの高温になった後、初期温度の40度に冷却する際の所要時間を大幅に短縮するための特別付属品です。まず左側面の30㎜のアルミパイプから外気を吸い込み、オーブン内の高温空気をオーブン内後方から蛇腹ホースを経由してシロッコファンにて強制的に吸い出しを行います。

ガスサンプラー

弊社製内径Φ1㎜充填カラム
分析例
キャリヤーガスにヘリウムを用いた O2、N2、CH4、CO分析例 |
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GC3210の分析結果 |
キャリヤーガスにヘリウムを用いた CO2、C2H4、C2H6分析例 |
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GC3210の分析結果 | 弊社製分析カラムを使用した分析結果 |
キャリヤーガスにアルゴンを用いた H2、O2、N2、CH4、CO分析例 |
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GC3210の分析結果 |
キャリヤーガスにアルゴンを用いた He、H2の分析例 |
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GC3210の分析結果 |
仕様
型式 | 仕様 | 特長 |
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GC 3210S | 注入口1台 カラム 1本のシングルTCD仕様 圧力調整器1台を使用した定圧制御方式 |
シンプルな低価格タイプ |
GC 3210G | 注入口1台 カラム 1本のシングルTCD仕様 圧力調整器2台を使用した定圧制御方式 |
ガスサンプラーと組み合わせに適した 低価格タイプ |
GC 3210D | 注入口2台 カラム 2本のデュアルTCD仕様 圧力調整器2台を使用した定圧制御方式 |
注入口とガスサンプラーの併用に最適 な標準タイプ |
GC 3210W | 注入口2台 カラム 2本のデュアルTCD仕様 フローコントロールバルブ 2台を使用した定流量制御方式 |
オーブン温度の影響が少ないタイプ |
※TCDはキャリヤー流量の変動を受けやすい検出器です。昇温プログラムを使用する際は、ベースラインの変動が少ないWタイプをお薦めします。
オーブン温度350℃から50℃まで下がる時間は約30分です。(検出器と注入口の温度に依存します)
方式 | 強制循環式空気恒温槽 |
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設定温度 | 0~350℃ ※1 |
ヒーター容量 | 0.8kW |
温度上昇範囲 | 50℃→350℃ 15分以下 (注入口、検出器ヒーターOFF、AC100V、室温20℃のとき) |
過熱防止機能 | ①最高温度の監視370℃ ②監視用温度センサーによる監視回路 約400℃ |
湿度プログラム | 昇温段数最大5段、温度設定 0~350ºC(1ºC) 昇温設定 0~50ºC/min(0.1ºC/min)、プログラム時間2160分(全ステップ合計) |
大きさ | 200(W)×160(D)×250(H)mm |
セル方式 | 流通方式 |
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フィラメント | レニウムタングステンフィラメント(110Ω、4素子) |
設定温度 | 0~350℃ ※2 |
過熱防止機能 | 最高温度の監視370ºC |
制御方式 | 定電流方式 |
電流設定範囲 | 0~200mA(過電流防止機能あり) |
10倍アンプ | 標準装備 |
注入口 | インサート方式ダイレクト注入口(S・G:注入口1台、D・W:注入口2台) |
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設定温度 | 0~350ºC ※2 |
過熱防止機能 | 最高温度監視370ºC |
大きさ | 400(W)×420(D)×425(H)mm(突起部除く) |
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重さ | 約28kg(W仕様) |
電源 | AC100V、50/60Hz、12A |
シグナルアナログ出力 | 0~1V |
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信号出力 | 「スタート」「レディー」「エラー」:リレー接点 最大負荷30V20mA以下 |
信号入力 | 「スタート」「エラー」:リレー接点 最大負荷5V20mA以下 |
通信ポート | USB(Openlab CDS EZChrom Edition対応) |
使用環境 | 温度15~35℃、湿度85%以下(結露無きこと) |
※1:カラムオーブンの制御可能な下限温度はTCD、注入口温度によって変動します。また、室温の影響も受けますので室温+15ºC以上で使用してください。
※2:TCD、注入口温度はカラムオーブン温度よりも高い温度を設定してください。