GC3220シンプルガスクロマトグラフ

GC3220シンプルガスクロマトグラフ

GC 3220は、⽔素炎イオン化検出器(FID)を搭載したパックドカラム専⽤ガスクロマトグラフです。充填カラムとの組み合わせにより、炭化⽔素からアルコールなど幅広く検出可能です。タッチパネルの採用により操作性が向上し、ステータスの確認が容易に行えるようになりました。
GC3220 写真

特長

  1. ⽔素炎イオン化検出器(FID)を搭載したパックドカラム専⽤ガスクロマトグラフ
  2. 充填カラムとの組み合わせにより、炭化⽔素からアルコールなど幅広く検出可能
    (メタナイザーとの組み合わせによりCO、CO2分析も可能です。)
  3. タッチパネルの採⽤により操作性が向上、ステータスの確認も容易
  4. LEDライト付きの電源スイッチを前⾯に設置し、装置のON・OFF操作とON・OFFの判断をシンプル化
  5. オーブンにフラップを搭載したことで、室温付近の温度制御も可能
  6. DCブラシレスモーターの採⽤により、事務所にも設置できる静⾳性を実現
  7. 水素ガスキャリヤーへの対応が可能です。

特別付属品蛇腹ホース

特別付属品蛇腹ホース 写真
カラムオーブンの温度が、昇温により300度などの高温になった後、初期温度の40度に冷却する際の所要時間を大幅に短縮するための特別付属品です。まず左側面の30㎜のアルミパイプから外気を吸い込み、オーブン内の高温空気をオーブン内後方から蛇腹ホースを経由してシロッコファンにて強制的に吸い出しを行います。
ガスサンプラー 写真

ガスサンプラー

ガラスインサート 写真

ガラスインサート

弊社製内径Φ1㎜充填カラム 写真

弊社製内径Φ1㎜充填カラム

分析例

アルコール含有量の測定
GC3220の分析結果
メタナイザーを使用したCO、CH4、CO2の分析
GC3220の分析結果
有機溶剤20成分一斉分析
GC3220の分析結果
炭化水素の分析例
GC3220の分析結果 弊社製分析カラムを使用した分析結果

仕様

標準機種
型式 キャリヤ―ガス制御方式 注入口
GC3220 DF TypeP 圧力調整器仕様 ダイレクト注入口
GC3220 IF TypeP 圧力調整器仕様 インサート注入口
GC3220 WF TypeP 圧力調整器仕様 セプタムパージ付ダイレクト注入口
GC3220 DF TypeF フローコントロールバルブ仕様 ダイレクト注入口
GC3220 IF TypeF フローコントロールバルブ仕様 インサート注入口
GC3220 WF TypeF フローコントロールバルブ仕様 セプタムパージ付ダイレクト注入口

※オーブン温度350℃から50℃まで下がる時間は約30分です(検出器と注入口の温度に依存します)。

  • ・圧力調整器仕様
    キャリヤーガスを一定圧で制御します。
    バルブ駆動時の圧力変動が少ないため、恒温でのオンライン分析にお薦めです。
  • ・フローコントロールバルブ仕様
    キャリヤーガスを一定流量で制御します。オーブン温度に依存したキャリヤーガスの流量変動が少ないため、昇温分析にお薦めです。
  • ・ダイレクト注入口
    カラムに試料を直接注入する注入口です。注入口で気化した試料はすべてカラムに導入されます。ガラスカラムは試料をカラム入口に直接導入するオンカラム方式、ステンレスカラムは専用 SUS カラムアダプターを使用して接続します。
  • ・インサート注入口
    試料中の不揮発性成分をガラスインサートに残留させて注入する方法で、分析カラムの汚染を防ぐことができる注入口です。
    ガラスカラムは、インサート注入口専用カラムを使用します。ステンレスカラムは、専用SUSカラムアダプターを使用して接続します。
  • ・セプタムパージ付ダイレクト注入口
    セプタムパージ機能を兼ね備えたダイレクト注入口です。セプタムパージ機能によりセプタムからのブリードによる影響が抑えられます。ステンレスカラムは、専用 SUS カラムアダプターを使用して接続します。
カラムオープン
方式 強制循環式空気恒温槽
設定温度 0~350℃ ※1
ヒーター容量 0.8kW
温度上昇範囲 50℃→350℃ 15分以下
(注入口、検出器ヒーターOFF、AC100V、室温20℃のとき)
過熱防止機能 ①最⾼温度の監視 設定温度の上限値+20℃
②監視⽤温度センサーによる監視回路約400℃
湿度プログラム 昇温段数最大5段、温度設定 0~350ºC(1ºC)
昇温設定 0~50ºC/min(0.1ºC/min)、プログラム時間2160分(全ステップ合計)
大きさ 200(W)×160(D)×250(H)mm
⽔素炎イオン化検出器(FID)
方式 ノズル印加電圧⽅式
感度 0.01Coulomb/g(クメン)
設定温度 0~350ºC
過熱防止機能 最⾼温度の監視設定温度の上限値+20℃
レンジ オートレンジ(デジタル信号出⼒時)、100、101、102、103、104
ダイナミックレンジ 107
注入口
注入口 D:ダイレクト注⼊⼝
I:インサート注⼊⼝
W:セプタムパージ付ダイレクト注⼊⼝
設定温度 0~350ºC
過熱防止機能 最⾼温度の監視設定温度の上限値+20℃
本体
大きさ 400(W)×420(D)×425(H)mm(突起部除く)
重さ 約28kg(W仕様)
電源 AC100V、50/60Hz、12A
その他
シグナルアナログ出力 0~1V
信号出力 「スタート」「レディー」「エラー」:リレー接点 最大負荷30V20mA以下
信号入力 「スタート」「エラー」:リレー接点 最大負荷5V20mA以下
通信ポート USB(Openlab CDS EZChrom Edition対応)
使用環境 温度15~35℃、湿度85%以下(結露無きこと)

※1:カラムオーブンの制御可能な下限温度はFID、注入口温度によって変動します。また、室温の影響も受けますので室温+15ºC以上で使用してください。